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縁切り・タスペーサー とは?
朝まで雨が降っていましたが、晴天!
風が強く足場が不安定ですが、今日も江戸建装一同一生懸命作業しています。
さて、今日は『縁切り』と『タスペーサー』について少しお話したいと思います。
縁切り
タスペーサー
『縁切り』?『タスペーサー』?
聞きなれない言葉ですね。
これは屋根塗装を行う際によく聞く言葉です。
『縁切り』作業、『タスペーサー』挿入 どちらも屋根塗装をする際に行う作業です。
屋根と屋根の間に隙間を作る作業で、
屋根と屋根との間に隙間がないと雨水の排出先がなくなる
恐れがあるのでとても重要です。
主な屋根は以下のようなものがあり、縁切り作業が必要でない屋根もあります。
では『縁切り』『タスペーサー』2つの違いについて説明します。
◆『縁切り』
カラーベスト、コロニアルといった薄型化粧スレートと呼ばれる屋根材は、よくよく見ると
表面に溝がついています。
この溝は単にデザインとしてあるわけではなく、屋根材下に雨水が侵入した時排出する役目
があります。
屋根材重なり部分のほんのちょっとした溝ですので、屋根塗装をする事によって塗料でふさいで
しまい、そうなると侵入してきた雨水が排出されなくなり、屋根下地の腐朽や雨漏りの原因に
なってしまう事があるのです。
そのために、塗装工事完了後に塞いでしまった隙間を カッター等で取り除く作業を『縁切り』
と言います。
◆『タスペーサー』
タスペーサーは下塗りが完了した時点で屋根と屋根の間に入れることで隙間を作ります。
タスペーサーは、名刺を半分に折り畳んだくらいの小さなプラスチックで、屋根材の隙間に
設置します。
1つの屋根材に15センチ間隔で1つ設置するので、30坪の屋根に対し、1000個ほど使用します。
(これをシングル工法といいます。)
屋根の劣化が激しい場合は、1つの屋根材に15センチ間隔で2つ設置することもあります。
(ダブル工法)
この作業を塗装の中に組み込むと次のようになります。
高圧洗浄 → 下地の調整 → 下塗り(十分に乾かします)→
タスペーサーを挿入 → 中塗り → 上塗り → 完成
といった流れになります。
下塗りはシーラーなどを塗るため通常の塗料とは異なります。先に塗装し、十分乾かしてから
タスペーサーを設置するのです。
先日、磐田市内のお客様で外壁塗装・屋根塗装を行って頂いたH様邸 ⇩⇩⇩
下塗り1回目
下塗り2回目
タスペーサー
中塗り
上塗り
タスペーサーを挿入し塗装を行いました。
カラーベストやコロニアルなどのストレート部材の屋根でも、縁切り作業やタスペーサー
の必要がないお家もあります。
例えば屋根に4mm以上の隙間がある場合。
隙間が広いためタスペーサー自体を挿入しても固定されず落ちてきます。
また、紫外線の当たる方角の屋根は反ってくるので自然と隙間が空き、タスペーサーは不要です。
屋根塗装を行う際、縁切り作業・タスペーサーという項目が見積り項目になく不安に思う
お客様もいらっしゃると思います。
縁切り作業・タスペーサーがない = 手抜き工事
ではなく職人が判断していますので、その際はお気軽にお聞きください。
江戸建装では無料でお家診断、見積り作成を行っております。
お気軽にお問合せください。